いつも安全運転ご苦労様です!!
また暑い夏がやってきます。トラックドライバーにしては待機時間や休息時間などに悩まされる季節です。
最近、トラックメーカーでもオプションとして進められているパーキングクーラーと云うものが有ります。エンジンをかけていなくてもバッテリーで駆動するクーラーです。
我社でも平成23年頃からこのwebasto製のパーキングクーラーを取り付けておりドライバーからも評化が高いです。
パーキング、クーラーって何?
今までは、車両のエアコンで冷やされた従来の蓄冷式クーラーは冷気が長く続かず長時間の稼働には無理がありました。
べバースト社製のパーキング、クーラーは車両のバッテリーでコンプレッサーを稼働させ冷風を出すタイプです。
蓄冷式タイプは、ユニット内の保冷材を予め冷却するための事前走行が必要でありましたがこのクーラーはその工程が必要有りません。
低電圧保護機能装備(バッテリー電圧が下がると自動停止)も備わっており、電圧低下からエンジンがかからないトラブルも防げます。
取り付けた感想は?
はっきりって初期の頃のパーキングクーラーはいまいち効きが悪く、夏の炎天下では車両のエアコンを回してしまうケースがありました。
しかし、H29年頃からのタイプは改善され、かなり効きが良くなっております。
よほどの猛暑の炎天下以外ならばラウンドカーテンを閉めておけば快適に過ごせます。
室外機のコンプレッサーの駆動音は気になりませんが、キャビンのベットガラスの場所に室内機があるので冷気を送るモーターの音が神経質な人は気になるかも知れません。
メリットは
夏の時期、トラックドライバーにとってエンジン停止状態で行う仮眠時のキャビン内の環境は決して快適とは言えません。
今や工場内などエンジンストップの場所が多く、待機時間などに熱中症等を訴えるドライバーもいます。
ドライバーの荷待ち時間や休息時間を快適に過ごせる環境が必要ではないでしょうか。
また、バッテリーで稼働するため燃料消費量は0です。よってCO2の排出量もゼロになり地球温暖化などの環境問題にも貢献できるのではないでしょうか。
デメリットは?
車両のバッテリーでコンプレッサーなどを駆動させる為、どうしてもバッテリーに負担がかかります。
我社では冬のパーキング、ヒーターも使用しているせいもあり、バッテリーは 2年程しか寿命が持ちません。
キャビン上部に導風板装着車やハイルーフのキャビンだと、室外機が取り付かない場合もあります。
特にトラクター等はバックウインドウが塞がれてしまうのでバック時の後方視野が悪くなってしまう弱点も有ります。
今現在、トラック協会からの助成金も有りますが本体価格がかなり高額なのが最大の購入に至らない原因でしょう。
最後に
東京電力が率先して供給スタンドから電源を取り、キャビン内に取り付けた冷暖房機器を稼働させる計画も有る様ですが供給スタンド等の問題も有り、思うように進まず、やはり、車両のバッテリーに頼るしかありません。
また、トラックメーカー側もキャビンの断熱性や停車中の空調関係にもっと力を入れて欲しいものです。
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