何時も安全運転ご苦労様です。
トラックドライバーの荷待ち時間が問題視される中、その待ち時間をいかに快適に過ごせれるかが大事ではないでしょうか?
荷待ち時間中は騒音や,環境問題でエンジンストップのところが多く、寒い日などは、ドライバーは仮眠ベッドで毛布に包まっていなければいけません。
そこで、エンジンを掛けていなくても快適に暖を摂る方法が有ります。
エアーヒーター
エアーヒーターと云う物です。
少ない電力でトラック本体の燃料を燃焼させ、燃焼した廃ガスは外へ、温めた温風を室内に送るヒーターです。
キャンピングカーは古くからFFヒーターと云う呼び名で知られておりました。
自社では、このヒーターをトラックに付けて早、15年位になります。
当初はかなり珍しく、北海道など寒冷地のトラックしか付いていませんでした。
取り付けた感想は?
はっきり云って快適の一言に尽きます。
始めの点火時は音が少し大きいですが、安定してしまえば気になる事も無いでしょう。
手元のコントロラーで温度調整や停止、開始時間のタイマー機能も付いており、消し忘れの防止にもなります。
寒い朝、フロントガラスに霜が降りた時など、ジャバラタイプのダクトをフロントガラス側へ向けておけば出発時の手間も解消されます。
自社の車両はすべて、ベパストAT2000と云うヒーターです。
他のメーカーだと、国産ではミクニ・ドイツ製エバスペッヒャーが有名です。
最近はベパスト社製のコピー製品がかなりの安価で出回っております、
しかし、耐久性などを考えた際、上記の3社製品が良いと思われます。
燃料の軽油を燃焼させるの勿体なくね~
確かに、軽油やガソリンをヒーターの燃焼に使うのは勿体無い話です。
税金が安い灯油でも良い訳では有りますが、このヒーターの燃料消費は1時間0.12~0.25リッター位となっております。
一晩、付けっぱなし状態でも、1L~2L程度と経済的です。
燃焼用の灯油の別タンクを設けるほどでも有りません。
※消防法で問題あるかも?
でも、バッテリーに負担がかかるじゃね~
燃焼用と送風用のファンに電気を消費するので、確実にバッテリーに負担がかかる訳です。
キャンピングカーみたいにサブバッテリーを設けるのがベストですが、・・・・
しかし、このヒーターは電圧低下による遮断機能も付いており、バッテリ上がりの予防にもなります。
自社の今までの記録では約、3年位のバッテリーの寿命となっており、同社製のパーキングクーラを夏場稼働させるので少し短いのかも知れません。
でも、お値段、高いんじゃね~
はっきり云って安くは有りません!
本体の価格は16万円位です。後、取り付け工賃等を含めると20万円位はかかります。
でも、ご安心下さい、全日本トラック協会から環境対策事業の一環でアイドリングストップ支援器具促進事業と云う名目の助成金が機器取得価格の1/2(上限6万円)が設けられています。
全日本トラック協会より
取り扱い時の注意点
- 燃焼系なので排気パイプからは熱風が出ます。排気のパイプの傍には可燃性の物を置かない
- 室内の温風の吹き出し口が可燃性の物にあたらない様にする
- 点火時のタイマー設定を使用する際は休日も稼動する可能性も有るので十分に注意する
- 吸気部分に手袋や手ぬぐい、コンビニ袋などを置かない。(吸気部分を遮断して不完全燃焼の原因となる)
不完全燃焼の時の燃焼室の画像、かなりカーボンがついている。(清掃修理にて稼動)
自社では取り付けて15年以上になりますが、故障等は着火時のエラーコードが時折有る程度です。
長時間稼動しないと燃料が戻ってしまい、夏場でも1ヶ月に一度は稼動させれば問題が無いでしょう。
まとめ
大型車両が一時間アイドリングをすると、約、2リットル位の燃料を消費すると云われております。
2L×アイドリング時間×Lあたりの燃料価格=〇〇〇〇円
燃料価格が高騰する中、燃料代が運送経費の多くを占めています。
ドライバーが車中泊の多い運送会社だと、すぐに元が取れる計算になります。
しかし、なによりドライバーが寒いキャビンの中でエンジンも掛けれず待機させられている環境から、少しでも改善しようと云う観念から導入を考えてみては如何でしょうか
[kakuyasusumaho]