何時も安全運転ご苦労様です。
今日は令和2年12月16日に起きた関越道の立ち往生について感じたことを話したいと思います。
昨シーズンの冬は暖冬傾向にあり、雪が殆どといって降りませんでした。
今年の冬は12月に入って気温が下がり、長期の気象予告によれば今年の冬は雪が多いと言われていました。
原因は大型車両・・・
そんな矢先、12月16日の17時50分ころ関越道,塩沢石打IC付近の上り車線で 大型車両のチェーン未装着によるスタックが原因により立ち往生が始まった。
一方、下り車線においても同日、22時ごろ湯沢ICから関越トンネル間で大型車両のスタックが原因で渋滞立ち往生が発生したとあります。
この一連の報道を聞くと共に大型車両、いわゆるトラックが原因で64時間にも及ぶ2100台もの車両が立ち往生する事態が起こってしまったのです。
最初は1台のトラックから始まった惨事です。
雪があってもタイヤチェーンを掛けないドライバーは多い・・・
今、6×2といった増トン車が多く、この車両は通称引きズリといって一番後ろの軸(タイヤー)は駆動しない、加重配分も5:5となっています。
エアサスの操作により多少、駆動軸に多重が掛かる装置も備わっていますがあまり効果があるとは思いません。
にも関わらず、タイヤチェーンを巻かないドライバが多いということです。
タイヤチェーンを巻けないドライバーがいる・・・
へたをすれば、タイヤチェーンを巻けないドライバーも多いのではなかろうか、
我が社の話で申し訳ないが、毎年、11月末ころになると新人のドライバーに対してタイヤチェーンの巻き方の講習を行うのだがやはり、巻けないドライバーは多いです。
入社2.3年経ったドライバーでも手際良く巻けるドライバーは少ないのが現状です。
トレーラーは真っ先にスタックする
私の住んでいる場所を走る国道でも雪が路面に積もると必ずと言って最初に立ち往生するのがトレーラーです。
特に、海上コンテナー車です。
中でも20フィートの3軸の空車は全然ダメです。
今回の関越道で立ち往生したドライバーのツイッターにも、最初に原因をつくったのはトレーラーと書き込みがあります。
チェーンはスタックしてから掛けるものでは無い・・・
立ち往生しているトレーラーは殆どといってタイヤチェーンを巻いて無く、慌てててチェーンを掛けているか、中には悪びれた様子も無く、ハンドルに足を上げて携帯をかまっているバカ者もいます。
言っておきますが、タイヤチェーンはスタックしてから巻くものでは無い、すべる前に巻けです。
お前の吊るしてあるタイヤチェーンは飾りか!!
オールシーズンタイヤは冬用タイヤでは無い・・・
見ると、シャシーの方は何時変えたか分からない様な老化したタイヤにトラクターはミックスタイヤってとこです。
このオールシーズンタイヤってはっきり言って紛らわしい言葉です。
特に高速道路のチェーン規制の時、公団の人が簡単な聞き込みで通してしまうのもこれが原因かも知れません。
タイヤチェーン装着義務化を知っているか・・・
2018年12月に国土交通省により発表された規制です。
タイヤチェーンの装着が義務化されている区間でタイヤチェーンの装着をしていない車両は6か月以下の懲役か30万円以下の罰金とありますが、実際のところ反則としてキップを切られた話は聞いたことがありません。
そもそも、この関越道では規制の対象区間に入っていないのです。
現時点ではあくまでも「立ち往生が懸念される」一部の道路にのみ適用されています。
そんな中でも心温まるニュースが・・・
記録的な立ち往生により、地域の方々からの差し入れや、公団関係者の食料配布、最終的に自衛隊の隊員方が食料や燃料を配ったり、除雪の手助けをする場面がニュースで報じられました。
そして、立ち往生している中のトラックが現場で積荷のせんべいを配り、受け取った人から感謝の声があがっています。
正に絶賛です。
今回の件で学ぶ・・・
最初に立ち往生してしまったトラックはたしかに責任重大です。
しかし、今の現状、タイヤチェーンを装着していない車両が殆どです。
誰が最初の原因をつくってもおかしくは無いのです。
そして、スタックしている車両の周りのドライバーは何をしていたのだろうか、どの様な状況におかれていたのか分から無いが、もっと協力し合うことが必要だったかも知れない。
あの、せんべいを配ったトラックドライバーのように。