本当に、退職代行サービスは利用する価値があるのか?

最近、気になるニュースを朝のモーニングショーで観ました。

それは、退職代行サービスを利用する人が増えているそうです。

退職代行サービスって何?と云う前に今の時代、どの様な代行サービスがあるのか覗いて見ましょう。

今時の、代行サービスって何が有る?

そもそも、代行サービスいわゆる、代行業とは、『個人や企業に代わってその、仕事や業務の一部を実施するサービス業務の一つ』となっております。

昔は便利屋と云う様な名目で始まりました。
それが、時代の流れとともに、立派な会社として1975年ころから代行業として成り立つ様になってきました。

どんな代行サービスがあるのでしょか?

運転代行・家族代行・恋人代行・結婚式代理出席代行・夫、妻代行・友達代行・墓参り代行・叱られ代行・等等、挙げたらきりが有りません。

今や、様々な代行サービスが有ります

退職代行サービスって何?

と、云う訳で本題の退職代行サービスに触れてみたいと思います。

退職代行サービスとは、『退職する人の代わりに退職の意思を会社側へ本人に代わって伝える』サービスです。

????、確かに今まで勤めた会社に退職の意思を伝える事は、それなりの覚悟と勇気が要ります。

今勤めている会社がブラック企業や、中々退職願いを受理してくれない等のトラブルも有りで法令に詳しい法律事務所が2年位前から始めたサービスです。

会社や上司にお世話になっていたり、逆に怖い上司がいたりすると、余計に切り出せずこのサービスを利用する人が急増しているのかも知れません。

退職代行サービスを利用する人は?

まず、このサービスを利用する人はどんな人がいるのか?

以前は、全国の労働局に寄せられる相談は、雇用を解雇されたと云う相談が多かったのですが、今は退職に関する相談のほうが多い様です。

代行サービスを利用する人は若い世代が多く、自分が描いていた会社と入社した会社とのギャップや、入った会社がブラックだったりとか、ハラスメントを受けている等が挙げられます。

利用した経緯は?

入った会社がブラック企業で辞めたくても、辞められない、等の理由や以下の様な事があげられます。

  • 退職の意思を上司に伝えたが 『今、君に辞められたら会社が困るから』と云われ『とりあえず考えておく』で相手にされなかった。
  • いきなり怒られた
  • 大事な部署やプロジェクトを任され、中々言い出せれなかった。

など、退職がスムーズに行かない、または、トラブルが予想されるとか、本人が精神的に弱ってしまい、このサービスを利用した等の経緯が有る様です。

利用のメリットは?

やはり、本人に代わって中々言い出せない退職の意思を伝えてもらえる事が最大のメリットではないでしょうか。

法律上、退職の意思を伝えてから2週間あれば会社を辞める事が出来ます。
言い換えれば2週間の有給休暇を使えば会社に出向く事も無く即日退社も可能です。

事務的に本人に代わって退職の意思を会社側へ伝える、それが退職代行サービス、成功率は100パーセントを掲げている業者や仮に退職出来なかった場合、全額返金保証などの業界競争も過熱気味です。

また、24時間受付やLINEでの相談、申し込みも可能なところも有りで利用者には使いやすいサービスです。

利用のデメリットは?

どんな業界でも参入業者が多くなって来ると色んな会社が出てきます。

そもそも、弁護士法72条に定められて非弁行為(弁護士のみに許された行為を弁護士以外の者が有償で行う行為)に該当し、本来は退職代行サービスは退職依頼者に代わって退職の意思を伝える事しか出来ません。

退職届を代理で提出したり、未払いの残業代を請求したり等の業務を行う事は弁護士の資格が無いと出来ない業務で有り、相手側に弁護士がでてきたら大変な事になる可能性はゼロでは有りません。

本来、こういった業務は弁護士が行っていた事であり、実際に弁護士にお願いすると15万~20万位します。それに比べ、安価な代行サービスを利用する事はそれなりのリスクが有ると云う事を前提に考えて利用するべしです。

利用した結果は?

退職時には任せられていた仕事の引継ぎをしなければいけないケースも有ります。

会社から預かっていた備品等の返却や離職票も会社から出して貰わないといけません。

こういった交渉は弁護士以外の者は出来ません。では誰が行うのか?

もし、会社から電話がかかってきても電話に出る事はしなくても良いのですが、仕事の引き継ぎをしないと残っている同僚に負担がかかります。

なるべく、負担を少なくする為にメモなり、USB等で記録をとり、会社から預かっている備品等と一緒に郵送する事も有りではないでしょうか?

まとめ

退職代行サービスを利用しなくても退職自体、定年退職以外は両者が円満に出来る訳が無く、退職した後でも町でばったりと上司、同僚と逢った場合にはかなり気まずい思いをする事は同じです。

過労死で亡くなられた方がこのサービスを利用していたなら今はどうなっていたのでしょうか?

本当に悩んでいる人はこの退職代行サービスを利用する事を恥と思わず、利用する価値が有るのではないでしょうか。

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