台湾の物流と日本の物流の違いは

この度、台湾へ3泊4日の台北へ行く事にしました。

台湾は昔、日本の植民地として管理されていた時代が有りました。
しかし、親日と云う事で日本からの観光客にも人気が有ります。

台湾へ行ってまず気になったのはバイク(スクーター)が多いと云う事です。それとタクシーも多い国です。

台湾人はおおらかな性格と云われておりますが、運転に関しては決してその様子は伺えません。

たとえば、赤信号は止まれたら止まろう的な交通ルールです。日本の様に歩行者用信号が青に変わっても安心出来ません。

これもお国柄と云う事なのでしょうか。

職業柄、台湾のトラックや物流はどうなっているのか興味が有ります。
まず、感じた事は

ウイング車を見かけ無い

日本では、特装車両を除いてトラックの大半がウイング使用です。
しかし、台湾ではウイング車と云う車両は全然と云っても良いほど見かけませんでした。

日本でも30年位前からウイング車が増えて来ました。それ以前は平ボディー車にシートを張って輸送していました。

それが段々と水濡れや品質管理が厳しくなり、全天候型のウイング車が普及していきました。
とかく日本人は中身より外見を重視します。たとえば、梱包のダンボールに傷が有るとアウトです。

それと、フォークリフトの普及も外せれません。

海上コンテナー車が多い

日本で云う、大型車、10t、15t車クラスのトラックはあまり見かけませんでした。

その代り、海上コンテナーのトレーラーが多い国です。
日本も海上コンテナーは近年は至る所で見かける様になってきましたが、日本の場合、圧倒的に荷台が固定式の汎用タイプのウイング車が多いです。

ここで思った事は、海上コンテナーの場合、通常、ドライバーは運転のみで荷役作業は行わない事が原則です。すなわち、台湾のトラックドライバーは荷役作業も無ければ、待機時間も無いのではないだろうか?

また、日本だと、海上コンテナーの蔵置場所は港の近くが主だが台湾の場合、山間部にもターミナルが有り、コンテナーを高く積み上げて有りました。
それは、国内の物流はコンテナー輸送がメインで行っている証ではないでしょうか。

日本もドライバーの荷役作業や待機時間減少に参考に見習って欲しいものです。

海上コンテナー車以外は平ボディー車にシートを張って走っています。

大型車は断トツに三菱ふそう車が多い

スライドショーには JavaScript が必要です。

私が観た限り、三菱ふそうが一番トラックのメーカーでは多かった気がします。(続いてスカニア、ボルボ)

地域にもよりますが、台北ではライムグリーン色の三菱ふそうのトラクターヘットが多く感じられました。
三菱ふそうは台湾の販売市場に力を入れており、キャンター等の小型トラックは台湾で組立てております。

バスも三菱ふそうが多いです。
バスの場合、日本車とはボディー形状も違い、一階は荷物置き場と運転席でハイデッカー仕様です。そして真ん中あたりにもスイングドアーが付いるタイプが多いです。

感想

台湾は日本と比べ、おおらかな国です。
梱包の段ボールが少々潰れていたり、多少の水濡れがあっても気にしない感じがします。

台湾のドライバーは日本の様に会社のネームが入った作業服を着ている人は殆どいません。バスの運転者もGパン+Tシャツです。
これもお国柄でしょうか。

残念な事に今回は観光が目的だった事も有り、台北市内と観光地の行き来だった為、トラックや物流事情を覗く事があまり出来ず、私の想像で話した部分も有ります。
しかし、郊外でしか大型車両を見かけず、市内は小型車が殆どでした。これは物流がコンテナー輸送と配達部門との二分制になっているのではないでしょうか。

台湾もドライバー不足は有るのかが一番気になる私でした。

[rekuten-emosyon]

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