深夜割引が廃止になるかも知れない!!
実際に国土交通省では深夜割引の廃止や変更を考えているそうです。
この深夜割引はもともとは、深夜の一般道の騒音などの軽減などが目的で2008年10月から始まりました。
ETC限定で夜の0時から朝の4時までの間にIC間の乗り降りや、その時間をまたいでも適応され、その割引率は30%にもなります。
これにより運送業者はかなりの恩恵をうけています。
目的は達成されたものの、それに引き換え,、新たな問題が発生しているのも事実です。
新たな問題とは、深夜割引を適合するためにトラックがSA・PAなどに滞留して駐車場が一杯になり、あふれ出た車両が進入レーンに路駐したり、料金所手前で路肩駐車する車両が多いことが大きな問題となっています。
これにより、国土交通省では危険回避のため早急な変更を考えています。
深夜割への見直し案とは
現在における深夜割引の適用のためのSA・PAの混雑状態や、料金所手前での路駐車両問題のために「国土幹線道路部会」で検討され、見直し案が出ています。
「国土幹線道路部会」とは、私も詳しいことは分かりませんが、国土交通省において、調査や審議を任せられた機関とのことです。
そして、ここでは高速道路料金の見直しに関する議論や検討もおこなわれているそうです。
決定ではありませんが、
との事です。
まあ、案なので決定では無いにしろ、もし、この案がとおった場合、新たな問題が出そうな気がします。
見直し案がとおった場合の問題とは
まず、「割引適用時間帯の走行に対してのみ、割引が適用されるよう適用条件を見直し」は長、中距離輸送のトラックは高速道路料金が割高になる可能性があります。
現在において東北道、青森ICから東名、名古屋ICまで大型車の場合は通常料金が34.700円かかります。しかし、深夜割を利用すれば24.290円となり、1万円以上浮く計算になります。
もし、見直し案がとおった場合、割引適用時間帯の走行に対してのみの割引になると、適用される時間にもよるが、高速料金が割り高になる可能性があることは必然的です。
何故ならば、長距離輸送のトラックは深夜割引時間をまたいで走っているケースが殆どで、距離が1000km以上の距離を深夜割引の時間内で走ることは不可能であります。
また、深夜割が適応する時間帯にトラックの交通量が増加ることも考えられ、一番眠い時間に無理して走ることになります。
そして時間帯の延長と時間によって割引率を段階的に拡大、縮小とあるが、これもあまり効果が望めそうになさそうです。
運送業者は、荷主から十分な運賃を頂いていないところが殆どで、やはり、経費節約から、一番割引率の高い時間帯に殺到することに変わりが無く、いくら時間を延長しても料金所へ殺到する時間が変わるだけで何の解決策にならないのでないか。
ではなぜトラックが料金所近くで路駐するのか?
もちろん、深夜割の時間に合わせて料金を安くする為だということは分かっているが、それ以外にも原因がありそうだ。
何故トラックは路肩駐車するのか
駐車禁止の場所で車を止める行為は道路交通法で禁止されており、ましてや、深夜の高速道路の路肩にトラックを停める行為がどれほど迷惑で危険な行為なのかは、トラックドライバーたちもよく分かっているはずです。
それでも何故、路駐をしてしまうのか、
そもそもは深夜割の時間帯が0時から4時が原因ではあるが、それ以前にトラックドライバーを取り巻く問題も有ります。
逆に、深夜割の適応する時間がトラックドライバーの足をひっぱっている可能性があるといったほうが正しいのかもしれない。
実は、運行上、運行終了から次の運行開始までに最低でも8時間を空けなければいけない法律的なルールがあり、それを守る為には目的地の近いIC付近で深夜割が開始する時間を待つといった事情が伺われる。
要するに、深夜割を適用しなければいけないし、かつ、早く目的地について朝の荷降ろしが開始するまでに8時間空けなければいけないという八方塞がれな状態です。
運転者の言い分
すべてでは無いにしろ、殆どの荷主からは高速代金は別だてで頂ける訳では無い、荷主は自社の荷物が一般道で届けようが高速道路を使って届けようが無関心なのである。
しかし、拘束時間や運転時間などといった決まりがあるのでどうしても高速道路を使うしか無いのが現状です。
また、運送会社によっては、1ヶ月の高速代は○○円までと決まっている会社もあり、ドライバーもその範囲内で納めるためには割引を適合するしかありません。
また、会社からの指示で深夜割を適合させるためにせっかく早く帰ってきても下りるIC手前で何時間も待機させられることもある様です。
このように、早く目的地に着けたければ高い高速代を支払わなければならない、要するに時間をお金で買うのと同じなのです。
私の考えた見直し案とは
ここで私が考えた見直し案を聞いてほしい、
まず、すべての割引制度を一旦廃止にして、大口他頻度割引き率を大幅に上げてほしい、
現在の割引制度は時間帯が決められており、その時間に間に合わせる為にドライバーの行動が左右されがちになる、よって焦る気持ちから事故、トラブルを誘発差せる。
また、現状の高速道路のSA・PAは満杯の場所が多く、止まれる場所が無いのが現状です。SA・PAの駐車スペースを広げるよりも、高速道路を一旦下りてまた乗っても継続で同じ料金設定にしてほしい。
それにより、高速道路のSA・PAの駐車レーンも混雑することが緩和されるのではないか、
最後に
いかがでしたか、
深夜割引が無くなって困る運送会社やトラックドライバーがいるのも事実であり、逆に、深夜割引を無くして欲しいと思っているドライバーもいるということです。
深夜割引が無くなると困る原因は、金銭的な問題であり、それさえクリヤできれば深夜割引などの時間規制は無いほうが良いのではないだろうか、
深夜割引がどうのこうのよりも我々が望むのは、より良い環境です。
そのためには、高速道路の料金の問題もそうだが、荷主の理解も必要ではないだろうか。
現状では、何の為の規則か分からない・・・
コメント
これにより運送業者はかなりの「穏健」をうけています。
「穏健」ではなく「恩恵」ですよ。