何時も安全運転ご苦労様です。
そして、運行管理の業務お疲れ様です。
私は現在、運行管理の仕事をしていますがその前は配車係り、業界で言う配車マンでした。
当時は、配車をしながら、運行記録計の確認から、ドライバーの日報確認、受領書の確認、票帳類の記帳をしていました。
いわゆる、運行管理者=配車係 ってやつです。
よく、家で寝ている時、夜中に目が覚め配車が気になると真夜中に会社へ行ったりしました。 (夢に出ることも)笑
ある程度ドライバー経験が長くなると、会社側から「○○くん、君もそろそろ運行管理者の試験を受けないか」と言われます。
そんな声がかかると配車係りに抜擢される日も近いかも知れません。
今日は運送会社の配車係をいずれはやろうかな~と思っている人、今現在、配車係をやっている人の参考に少しでもお役にたてれば幸いです。
じつは、配車係りは嫌われ者
私は完全に配車係りのイス座る前はドライバー兼務でした。
配車の担当者が不在の日にサブで行うことが多く、配車するのが嫌で嫌でしかたがありませんでした。
当時はまだ、自分より年上のドライバーもいて、配車の割り振りに気を使いました。
それは仕事や走るコースによって、美味しい仕事や誰でもが嫌がる仕事があるからです。
その誰でもが嫌がる仕事をはたして誰に就けるか悩みました。
翌日、自分がトラックに乗る場合なら自分に嫌な仕事就けましたけどネ 笑
運送業界では売り上げや走るコースによって給料が変わってくる会社が多いようですが、我が社は固定給だったので、いくら走っても、手積みの仕事をしても月の給料は同じでした。
その通り!!
誰もが楽してお金貰をいたいものです。
しかし、楽な仕事ばかりあるはずも無く、中には、きつい仕事もあり、その誰もがやりたがら無い仕事を誰に回すかが問題になってくるのです。
何かのタイミングで率の悪い配車が重なったりすると「俺ばっかり」となるのです。
差別無く、公平な立場で配車しても、他人の配車を色メガネで見てしまいがちになるのが人間です。
社内の飲み会などで仕事の話で盛り上がった後には配車の愚痴が聞かれました。
配車係りの仕事
本来、配車係の仕事は依頼を受けた仕事を各、ドライバーに割り振る仕事です。
はたから見ると、配車係は楽そうに見えますが、実際は神経を遣う大変な仕事なのです。
私が嫌だった理由の中に電話対応があります。
荷主の中には横柄な態度の人や、わがままな荷主もいて、元々、敬語が不得意、口ベタで電話が鳴るたびにヒヤヒヤものでした。
見えない相手と会話する事は難しいことでしたが、段々と人望が出来、気軽にしゃべれる様になります。
配車係りの仕事で荷主との電話でのやり取りは大事です。
ドライバーの仕事が無かったり、反対にオーバーワークにならない様に荷主と交渉しなければいけません。
ここが配車係りの腕の見せ所です。
言わば、配車係の醍醐味といっても言い過ぎではありません。
これらの段取りを経て、これから実際に配車を組んでいく訳ですが、納品先や次の積み込み先などの距離や時間を把握し、無駄の無い、効率の良い配車を組んでいく事が求められます。
しかし、ドライバーの技量に合わせた工程を組む必要もあります
そして運行に無理が無いか、前日との運転時間との関係、拘束時間の関係はどうなのかも大事な条件になってきます。
やっと出来上がった配車も、思いがけないアクシデントやトラブルも有ります、ドライバーが急に休むことになったりとか、車両故障といったことも考えられます。
また、得意先でのトラブル、苦情の対処も行わなければいけないのです。
これ、結構きつい作業です。
会社によっては事故報告書も書かなければいけないケースもあります。
配車係りに求められる条件
配車係には「運行管理者」の資格は要りません。
でも、運行管理の最小限なことは理解しておく必要があります。
運転者の1日の拘束時間や運転時間といった規則は知っておかないと巡回指導の時に困りますからネ!!
資格をもっていなくて配車係りをする人もいますが大抵の人は資格をもっています。
配車係に求められる条件のなかで一番大事なのがドライバーとの信頼関係を築くことではないでしょうか。
いくら完璧な配車を組んでもその配車どおりドライバーが動いてくれなければ「絵に描いた餅」になってしまいます。
上から目線で「やれ」では無く、「やってもらいたい」と言う謙虚な気持ちが無いといづれは不満が積もってしまいます。
そして気をつけなければいけ無いのはドライバーに対して公平な配車を組むことです。
自分の交友関係や好みによって条件の良い配車を組んだりし無いことです。
ドライバーの中には頼まれると断れ無いタイプの人もおり、他のドライバーが嫌がることも引き受けてけてくれるのでどうしても頼み易くなりがちです。
頼み易いからといって、疲労が重なって最悪、事故を招くことにもならないのです。
とくに、配車係りと運行管理を兼務されている人はドライバーの健康状態なども気をつけている事も大事です。
配車係りになるには
運送会社の規模にもよりますが、数台程度だと、配車は会社の社長か社長の奥さんや息子といった同族関係者が担当する場合が有ります。
他には現役のドライバーが有る程度経験を積み、配車係になる場合が多いです。
中には、事務職の人がいきなり配車担当になるケースもありますが・・・・
私の主観としては絶対にドライバーの経験があったほうが良いでしょう。なぜなら、ドライバー側の気持ちが理解できる点ではないでしょうか。
いままで培ったドライバーとしての豊富な経験と知識は絶対と言って実力を発揮します。
もちろん、現役時代にトラブルばかり起こしていたのでは配車担当になっても説得力に欠けてしまいます。
これから配車係りを目指すようなら現役のころから同僚に一目置かれるようなポジションにいることも大事です。←これ大事な部分です。
配車係りは大変な仕事だと理解してもらえたと思いますが、それだけやりがいのある仕事でもあります。
配車係の平均年収はドライバーより少し高いのが相場です。
現役でドライバーを務めるには歳とともに体力的が衰えてきますが配車係りならある程度の年齢まで勤めることも可能です。
そして、人望をつくって独立することも可能です。
そんな人を沢山見てきました、ドライバーから経営者への通過点でもあるかも知れません。