そろそろ、デジタコ検討中の運行管理者様 必見

こんにちは! 

日々の運行管理の業務、ご苦労様です。

皆さんの会社はデジタコですか?アナログタコですか?

私の勤めている会社ではデジタコを導入して一年になろうとしています。

デジタコを導入して、どのように変化があったかお話してみようかと思います。
まだ、導入していない会社、検討中の会社があればご参考にしてみてはいかがでしょうか

タコグラフの歴史

そもそも、タコグラフ(運行記録計)は何時頃から作られたのでしょうか?

国産のタコグラフは当時の矢崎計器(今の矢崎エナジーシステム株式会社)が昭和35年に開発しました。TCO-8という機種です。


この頃から、交通事故が増加傾向に有り、1962年にまず、貸切バス等が義務化されました。

1967年には、総重量8t以上の貨物関係が義務化となり、つい最近、以前の中型車も義務化となり現在に至っております。

当時はワイヤー式のタコグラフで私も記憶に有ります。

デジタコは2002年から同じく、矢崎計器(株)から販売が開始されました。

なぜ、デジタコの導入に至ったか

今現在、運送業界では、デジタコの復及率が80%と言われるデーターがあるが、はたして、こんなに高い導入率なのか疑問に思うのは私だけでしょうか。

確かに、大手の企業は早くから導入されております。がしかし、零細規模の会社ではまだ、アナログ式のタコグラフを使っていところが多い様です。

デジタコの導入に至ったきっかけは、やはり、運行の管理が厳しくなってきたのが一番の原因でしょうか。それと、トラック協会からの助成金も大きな後押しとなりました。

なぜ、導入に至らなかったか?

  • 機器が高額
  • システム管理が難しそう(パソコン操作が不慣れ)
  • コンプライアンスが守られていないので明るみになるのが問題有り
  • 器械に縛られるのが嫌でドライバーが辞めてしまうかもしれない

デジタコを導入して何が変わったか

自社で取り付けたデジタコは、(株)トランスアイのRYK-CC201というクラウド方式のものです。

このタイプはドライブレコーダと連動しており、危険挙動を感知すると、動画がクラウドを介して送られてくるシステムになっております。

スピード

元々、社内規則でスピードは、一般道60Km/h、高速道80km/hと決めて有りアナログ時代から管理していたので、その点は大きな変化は感じられませんでした。

スピード制限は、ドライバーにお任せの事業所ならば、機器からの音声で効果が望まれるのかもしれません。

燃費

燃費もはっきり言ってメーカーの云う程の変化は感じられませでした。

これは、何故かというと、元々、自社の車両にはパーキングヒーターとパーキングエアコンが装備されており、寒暖時のアイドリングが少ない事が原因かと思われます。

設定によって、アイドリングが30分以上連続になるとアイドリングの評価項目が一気に0点となり総合評価が下がってしまいます。

安全態度

一日の運行が終わると、その日の日報が作成され、パソコンからプリントされます。(下記参照)

日報には、スピード超過、急ブレーキ、急発信、急ハンドルの回数、(場所、時間)が明確に出て、総合評価で点数が出ます。

やはり、高得点を目指したいが為に、安全に対する意識が高まった様に感じます。

この辺が一番変わった事ではないでしょうか。

問題点

やはり、ドライバーとしては常に管理されている訳で、ストレスが溜まる様です。

あと、機器が高額です。一度に全車両に取り付けとなると金額も張ってきます。協会からの助成を受けないと厳しい面もあります。

助成を受けるなら年度変わりに申し込むのも手かと思います。

余談ですが、クラウドの通信料が毎月、1車両に付、月/1500円~3000円程かかってきます。

それと、海外製品の為か故障も目立ちます。メーカーさんは、この辺にもっと力を入れて欲しいところです。

最後に

軽井沢のスキーバスの事故から旅客関係はデジタコとドライブレコーダーが義務化となりました。

これからの傾向としては、貨物もデジタコの義務化が近いうちにやってくると思います。

デジタコが義務化になれば事故が減るというものでは有りません。

大事なのは、デジタル化されたデータを元に、管理者がドライバーを教育し、コンプライアンスが守れる様な配車なり運行計画をたてるべきです。

わたしがデジタコ普及率が80%というデータを疑ったのも、余りにもスピード超過で走っているトラックが多いからです。

デジタコを着けたたからそれで良いと云う事では無く、データーを上手く活用していく事が運行を管理する者の責務ではないでしょうか。

※動態管理システム導入公示

国土交通省は2019年7月3日トラック事業者と荷主が連携して物流全体の効率化を図ることで、トラック輸送の省エネ化を推進するため、車両動態管理システムを導入するトラック運送事業者を支援すると発表した。

弊社が導入した、(株)トランスアイのRYK-CC201はGPS機能がついており、車両の現在位置や運行軌跡も残り、車両及び、ドライバーの管理など、車両動態管理システムの先駆けとなり、いま思えば良い選択をしたと思います。

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