コンビニで配送ドライバーが店内の陳列棚に運んできた商品を並べる光景をよく見ます。
何気なしに行っているこの作業、実はドライバーが本来やる仕事?って思いませんか。
よく見る光景なので当たり前になっていますが、実はあれ、附帯作業ってやつです。
附帯作業って何よ!って思われるかも知れませんが、附帯作業とは、「ある作業するために付帯的に発生する作業」と出ています。
ますます????って感じです。
早く言うと、本来やらなくてもよい余分な作業ってことです。
コンビニの陳列に限らず、トラックドライバーは至るところで附帯作業を行っています。今日は一般の人に見えない附帯作業について説明します。
何故、附帯作業をやるのか、
過当競争の産物です。
要は、過剰サービス競争の結果が原因です。
みたいな事業主や、元請けの会社が仕事を得るために安請けしているのです。
結局、負担がかかるのはドライバーってことです。
ズバリ、そう言うことです。 1本やられました。
なので、すべてとは言いませんが無償で附帯作業をドライバーがやっている、やらされているのです。
ですね!
本来、運賃とは、
本来運賃とは、積み込んで貰った所から目的地まで安全に届けることへの対価が運賃であり、積込作業や荷役作業は含まれ無いのですが、昔から普通にやっていたり、会社全体でサービスで行ったり、ドライバーが早く作業を終わらせたいが為にやっているケースもあります。
そうです。
しかし、現状は、積降ろし作業もドライバーが行い、商品にラベルを貼ったり色々やらされています。
おまけに積降ろし作業中に商品にキズを負わせれば、
っとなります。
「作業料もらって無いんですけど!!」
ラベルを貼り間違えたら、
この様に無償でやっていても何かトラブルがあると弁償や保障となる訳です。
運賃は運ぶだけと決めて行っているのは海上コンテナー輸送です。
海上コンテナーのドライバーは荷役作業には手を触れないことになっています。
でも待機時間が多いのも事実ですけど、
また、待機時間は附帯作業では無いですが、本来は、待機時間料金が発生するのです。
待機時間とは、要するに荷待ちです。積込み先や荷降ろし先で先方の都合で待たされる時間です。
これには待機料金が発生するのです。
ところが、先の話の様に昔から普通に当たり前にやっていたので、
ってことで終わりです。酷くなると、
運送会社は荷主に対して弱いんです。
で、お国は、重い腰を上げたってことです。
「運送屋諸君!これからは附帯作業、積み込み料・取り卸し料、待機料金は運賃とは別たてで貰いなさい!」ってことです。
まあ、荷主側にも出したとは思いますが今一、説得力に欠けるところがありまして。
運送約款に出ています。
で、ついでに「標準的運賃」とやらも公表したのですが、これも今一効力がありません。
これらを実行するには「運送約款」を新しいのに変えなさい!ってことになりました。
運送約款ってのは運送会社に掲げておかなくてはなら無いもので、「家はこんな感じで商売やってまっせ」っていう輸送に関する契約の内容が書かれたものです。
一般的には額に入れて掲示してあります。
さぁ、?
でもこれを掲げて無いと運賃以外の料金を請求する権利が発生しませんからね、
附帯料金もらったらどうする
これは、私の意見ですが、ドライバーに還元されるべきではないでしょうか、
会社や、事業主の考えもあるので一概には言えませんが、ドライバーの仕事は安全に荷物を届けることが本命と思います。なのでもし、運転以外の作業を行った場合はその分はドライバーに幾らかでも別手当てを支払わなくてはいけないと思います。
事業主の中には、労働時間内なので仕方が無いとか、待機時間はどうせ寝ているだけだから休憩と同じだと言う方もいます。
運送業界は2024年問題で問題が山積みで頭が痛いところです。
この2024年問題が起爆剤となり、ドライバーや業界が潤える時がくることを期待します。
そしてドライバーさんをよろしくお願いします。