何時も安全運転ご苦労様です。
今朝、1/19配信のヤフーニュースでこんな記事を見ました。
滋賀県のバイパスで大型トラックを追い抜いた白い乗用車が、いきなりトラックの前に割り込み、急ブレーキを駆けそのまま走り去ったとのことです。
この危険行為を回避したことにより、トラックの積荷が破損し、損害額は3000万円近くになるそうです。
っとまあ、よくある光景です。
トラックは遅いので追い越しに時間が掛かってしまうのでこんな事をされるケースが多いのも事実です。
もし、自分がこの様な事をされたらどうすれば良いのか、逆にしてしまったらどの様な結末が待っているのでしょうか。
動画の前に何があったのか
この動画はトラックが追い越し車線から本線へ車線変更するところから始まっています。
では、この前にはどの様なドラマがあったのでしょうか、考えられることは、
①一番左側は登坂斜線かも知れない、よって、被害者のトラックは追い越しに時間がかかってしまい、後続の白い乗用車(多分、プリウスα)のイラたちがマックスになってしまった。
②追い越し車線を走って来た白い乗用車の前に被害者のトラックが追い越しの為に強引に割り込んだ。
③②と①が混合された最悪のパターン、
割りこんだ末、追い越しにかなり時間がかかってしまった。
どうでしょうか、
トラックにはスピードリミッターがあり、90km/hしか出ないことは全ての一般ドライバーには知られていないかも知れません。
しかし、追い越すのに時間がかかったぐらいで割り込んだ末、急ブレーキを掛けるまでに発展してしまうのか疑問に思うところです。
人はキレるタイミングが違うので真実は分かりませんが、少なくとも、白い乗用車はこのトラックに何らかの怒りを覚えたことには違いありません。
積荷の弁償は誰がはらうのか
ではこの様な場合、破損した荷物の保障は誰がするのでしょうか。
数年前にも同じ様なことがありました。
とある公道で、トラックに腹を立てた車がトラックの前に強引な割り込みの末、無理やり停止させ、トラックのドライバーに因縁をつけて走り去ったことがありました。
そのトラックには精密機器が載っており、急ブレーキをかせさせられたことが原因で積荷が破損してしまいました。
幸い、そのトラックにはドライブレコーダーが搭載されており、加害者のナンバーが鮮明に記録されていました。
その映像から加害者をわりだし、弁護士を通じて精密機器の損害額、1億3千万円を請求したとの事です。
大抵の運送会社は「運送業者貨物賠償責任保険」という輸送中、荷役中に荷物の損傷が生じた場合の保険に加入しています。(条件はまちまち)
今回の件は、トラックのドライバーの過失や、荷物の個縛に問題がなければ損害額3000万円は保険会社から荷主へ支払われると思います。
そして、損害額を支払った保険会社から弁護士を通じてこの白い車の運転者へ請求がいくことになります。
もし、被害に遭った場合の対処
今では営業用トラックの場合、殆どといって良いくらいドライブレコーダーを付けています。
中には、前方のみならず後方、側面にも取り付けている車両もあります。
もし、今回の様な事態にあった場合、まず、ドライブレコーダーの映像を保存しておくことが大事になります。
ドライブレコーダーの映像はSDカードに上書きを繰り返して常時録画されており、ある一定の衝撃を感知した場合の数秒の映像しか保存されません。
今回のユーチューブの動画のように割り込まれて急ブレーキを踏まされたことは分かっても、それ以前のやり取りは分かりません。
自分に落ち度が無い場合を立証するには証拠が不十分です。
自動録画だけでは無く、上書きされる前のSDカードを抜き取って保存しておくことが必要です。
最悪の場合、討論になり、障害を受けるケースもあるので必ず自車の前でのやり取りも録画して保存することも忘れずに。
Watccher!!
暴力をしたら逆に障害罪で訴えられますよ 笑
それと、この件で積載物が損傷を受けたことを立証しなければなりません。
その為には積載物を早期に確認を行い、積載状態の写真を撮っておくことも必要です。
自分の落ち度が無いことの立証、それによって生じた損害の証拠が必要になってきます。
仕返しはろくなことが無い
故意でやった事故などには任意保険は支払われ無いことをご存知ですか、
数年前に精密機器の弁償代、1億3千万円を請求された人は故意によって起こしたことなので自動車保険は適用されず、自己破産の末、自分から命を絶ったそうです。
少し余談ですが、自己破産しても全ての負債が帳消しになる訳では無いのです。
保険と同じく、故意や悪意で起してしまった損害賠償はいくら破産しても免責されないのです。
行った一瞬は気持ちが「やってやった!!ざまあみろ!!」っと思うかも知れませんが腹いせにやったことが一瞬にして地獄へと代わることもあるのです。
やられたらやり返すは決して正しい選択ではありません。
今回の件の結末はどうなったのか知る由もありません、前回の人の様な最悪な末路にならなければ良いのですが・・・
コメント
他車の立場だとトラックは「定速」運転が絶対かつ
やたらとギリギリで割り込むドライバーが多いからムカつくんですよね
車線ふさぎと文句言われようとも余裕のあるときにあらかじめ車線変更させる方がまだトラブルにならないのではないでしょうか?
おっしゃる様に最近では、追い越した車(トラックに限らず)は本線上の車とギリギリの車間で割り込んでくる車が目立ちます。やはり割り込まれた側は気分を害します。この記事の内容にも書いてある様にそれ以前に何があったのか分かりません。いずれにせよ、運転の基本である譲り合いの精神が無い世の中になってきたのは事実です。