今回、適齢診断に行ってきましたのでその体験や、感想をレポートしたいと思います。
そもそも、適齢診断とは、事業用自動車を運転するドライバーが65歳に達すると受ける適正診断の部類です。
本来、私は運行管理の職なので受ける必要が無いと思っていました。では何故受けることになったのか、
その発端は、巡回指導の時に指摘をされたからです。
最近はドライバーに対する教育や、指導、監督の部分には力を入れているとか、また、高齢者ドライバーの事故も多く、この業界もドライバー不足により、高齢化が確実に進んでおり、70歳代のドライバーも珍しくありません。
なので適正化指導による巡回指導時にはチェックの必衰項目です。
結果的に私の適齢診断が未実施と言うことで適齢診断を受診した証明と、それに対する指導結果記録を提出することを指摘されました。その結果、巡回指導はB判定となってしまいました。 ^ ^
なので、もし、65歳以上のドライバーがいる事業所のところや、私みたいに運転者と兼務している人は気をつけたほうが良いです。
前振りが長くなりましたが今回の適齢診断を受診する場所は自動車学校で受けました。
適正診断を受診できる機関として、ナスバ(独立行政法人自動車事故対策機構)か、ナスバパートナーとして登録してあるドライビングスクールや、最近では運送会社でも行っているそうです。
適齢診断の受診内容
適齢診断は基本的には一般診断とほぼ同じです。
大きく違う部分は、一般診断などには無い夜間視力検査があるところです。
聞くところによると、2022年3月現在、70歳以上で運転免許を更新する場合は高齢者講習の受講が必要だとかで、その中にも深夜視力測定がある様です。
この、深夜視力測定は一番始めに行われます。
どのような検査かと言うと、人は昼間の視力と夜間の視力が違うということです。とくに、加齢とともに夜間、物が見づらくなってきたり、明るいところから暗いところへ入った場合、回復が遅くなったりします。それを図るのが深夜視力測定で、夜間視力計なるもので測ります。
上の画像のような測定器で、光が入らない様に回りを覆ってあります。
測定時はメガネを使用しても可能です。
私は運転の時だけメガネをハメルのでメガネは使用しませんでした。ただ、この測定には、白内障など、目の手術して間もない人は受診を勧めていないとか、事前に聞いてください。
で、その診断は、レンズを両目で明るい画面を覗いていると急に真っ暗になります。
そのうち、画面上に視力検査のCの文字が浮かび上がってきます。この、Cの文字が確認できたら合図をします。
この、暗くなってからCの文字が確認できるまでの時間を測定して判断するそうです。
もう一つ他の診断と違うところは、画面のシュミレーションを見ながらアクセルとハンドルで操作する診断ですが、適齢診断の場合はその画面を見て「あなたなら、この次どのような行動をとるか」みたいな危険予知トレーニング的なもので選択問題となっています。
あとの診断はほぼ同じと思われます。
適齢診断を受けた感想
始まりから一時間半くらいで終了となります。
最後に会社提出用と自分用の診断表を二部、そして診断確認書が出ます。
私が受けた感想は、一般診断と何ら変わりが無いことです。深夜視力検査以外はパソコンで操作するものなので一般診断を経験されている人はご安心を, ^ ^
で、結果というと、やはり目や、動作、判断のタイミングが歳とともに変化しています。
要するに、これを気付かせるのがこの、適齢診断の目的です。
この結果を会社へ出すのはチョット嫌かもしれません。私も実際受けてみてこの、結果を会社に出すのはチョット恥ずかしい気もしました。まして、職業ドライバーなら、「この結果により仕事内容が変わってしまうのではないか」、などと思われるかもしれません。
くどい様ですが、大事なのは結果では無く、加齢とともに変化した部分に気づかせ、その部分を補える運転に導くことです。
今回、私自身が適齢診断を受けてみて体験と受診者の気持ちが少し理解できたことと、これにより、受診したドライバーへの教育にも役立つこととです。
・65歳になった者は「適齢診断」を1年以内に受診させる (義務)
・指導した内容を適齢運転者教育記録表に記録
・適齢運転者教育記録表および、受診結果表3年間保存