運送会社にとってトラックの燃料の価格が変動するたびにヒヤヒヤさせられます。
それだけ会社経営には大きな負担となってしまいます。
燃料の価格も大事ですが、省エネ運転により、燃料使用量を抑えることも経費削減には必要です。
この項目ではこの省エネ運転を自社(営業所)の運転者にどのように指導しているかを判断します。
目次
判断基準とは
この項目をもう一度見てみましょう。
「安全につながる省エネ運転を実施し、その結果に基づき、個別の指導教育を実施している。」です。
要するに省エネ運転を実施させ個別の指導、教育をしているかがポイントとなってきます。
・デジタコ装着により、日々の運転者の管理により、運転者に対して個別の指導教育の有無を判断
アナログタコでも大丈夫です。
現に、せっかくのデジタコ装着している事業所でも、付けているだけで管理していない運送会社もたくさんありますけどね、
今では、デジタコはその日の運転者の評価から、月間の評価まで診断してくれるのでそれを使わない手立てはありません。
いずれにしろ、記録を出すだけで実際に指導、教育をしているかが判断されます。
それも評価の対象になります。
自社内独自の省エネ運転制度や、営業所単位、グループ単位の独自の制度でも大丈夫です。
基準となる期間は
どのような資料を作成すればよいか
資料を提出にあたってまず、記録計(タコグラフ)から出た結果を指導している場合は、
アナログ、デジタコを用いた指導教育
・アナログタコの場合、記録紙のコピーと指導した内容やコメントを添えて提出する。(指導した日付、指導者の名前、指導された者の証)
・デジタコの出力データーの写し(コピー)に指導した内容、コメントなどを添えて提出する(指導した日付、指導者の名前、指導された者の証)
※月間の評価でも良い
燃費などの統計を用いた指導教育
・ 運転者ごとの燃費表の写し(コピー)を提出する。(指導した日付、指導者の名前、指導された者の証)
その他、省エネ運転に関わる個別の指導
・ 実施記録簿の指導結果の写し(コピー)
全日本トラック協会(初任教育記録簿)
自社内独自の省エネ運転認定制度の活用
次の二点を提出する。
・手当の支給制度や表彰制度など具体的な内容が分かる資料の写し(コピー)
・表彰や認定結果が分かる資料の写し(コピー)
気をつけること
先にもふれましたが、記録だけではダメです。
必ず、記録に指導、教育した内容、日付、指導した人の名前、指導された人の証が無いといけません。
また、省エネ運転講習などの研修結果は評価の対象になりません。
まとめ
ここでの評価点数は1点と少し低めです。
ここでのお勧めはやはり、記録計をコピーして指導内容を添えて出すのが一番簡単な方法です。
日ごろ、運転者に安全運転や省エネといった指導、教育をされている事業所なら提出資料もわざわざ作らなくても良いので簡単です。
そうで無い事業所でもGマーク申請の提出間際でも間に合う項目です。
これを機会にデジタコの出力データーを管理して、せめて月1くらいは個別で指導されたらどうでしょうか。
- チェックシート
- 運転者に省エネに関する結果に個別の指導をした内容などを添えた資料